「もし生まれ変わるなら男女どちらになりたいか」という有名な長期統計があって、
ジェンダーフリーの目指す理想でいえば男女とも5割になるべきなんだろうけど、
実際は男→男がずっと9割付近で女→女はここ50年で2割から7割まで増えている。
http://www.yomiuri-is.co.jp/perigee/flab17.html
しかしこれもひとつの解放のかたちだと評価していいんだと思う。
本気で男女とも5割になることを目指すなら生物学的な性差をも消去するポストヒューマンの道しかないと思うし、
まだその技術は存在しないので今のところは次善策をとるしかない。







id:rAdio氏がよく言ってたんだけど、インターネットには「エチケットペーパー」が必要で、
実名匿名関係なく何かしら発言する際に常に「私は排外主義に反対しています」とか「ニセ科学を支持しません」とか
そういう断り書きみたいなものが自動で表示されるようになればなあと思う。
ネット上に限らないけど、社会的な議論をするときに明らかに駄目な題材より賛否が別れる題材のほうが議論の絶対量が多くなり、
当事者が受ける非難もダメージも大きくなる。
数学の定理なら一度証明されればそれで基本終わりだけど、社会的な議論では結局正しさよりもその量が重要になってしまう。
在特会の排外デモなんか絶対悪だから言葉を尽くして批判する価値を感じられないけど、
カウンターのやり方は微妙な議題なのでみんな関心が強くなるし議論の量も多くなり、
結果としてカウンターの当事者が「なんで在特会より自分たちのほうがより多くの批判を受けなきゃいけないんだ?」と憤慨して先鋭化することになる。
だからエチケットペーパーが必要だという話。







結婚相談所の条件に「長男以外」とか「身長〜cm以上」とかあるの、完全に差別でしかないし行政が介入しないのがおかしい。
年収や学歴といった条件も差別的な側面はあるけれども、長男とか身長っていうのは人種と同様に生まれ持った変更不可能な属性であって、差別の段階が違う。
結婚相手の条件として「長男」が避けられるのは、多くの場合長男が請け負わざるを得ない数々の義務に対する拒否反応からであって、
もちろんそれはイエ制度、家父長制の名残りではあるのだが、
ジェンダー論者はその責任を長男自身の人格的欠陥のみに押しつけてきたのではないか?